●レーシックの失敗が目立たない訳
レーシックの失敗というのは定義が難しいかもしれません。
なぜなら、失明はありませんし、視力の悪化もまずありません。
つまり、過矯正である見えすぎや、矯正不足ぐらいが分かりやすいところです。
過矯正については慣れますから時間の問題です。
矯正不足は、最近のレーシック治療であれば再手術を無料でやってくれるケースがほとんどです。
ただ、こういった分かりやすい失敗ではない失敗として、色弱になったり、頭痛がひどくなったり、ドライアイがどうしようもなくなったり、といったものがあります。
これらは視力回復とは直接関係ありませんから失敗と言わないかもしれないのです。
ただ、患者さん当人としては日々の生活があるわけで困った話です。
また、患者さん自身も自分がレーシックをして失敗したことを口外するのはいやでしょう。
高いお金を払って、しかも角膜を削るという後戻りのできない手術をしたわけですから自分行動を否定するようなものです。
逆に言えば、レーシックで稼いでいる眼科医もそういった点を見越して少々乱暴な商売をやっているとも言えます。
整形手術と同じで完璧な仕上がりを期待しないで受ける方がレーシックは精神衛生上も失敗がないかもしれません。
失敗、あるいは失敗のような症状になっても自分の症状を他人に言いたくない人が多いから、失敗の患者数が少ないのでレーシック手術なのです。
レーシック失敗
●レーシックでは乱視は治せない
一般的なレーシックでは乱視は治せませんから、そもそもレーシックの失敗ではありません。
ただ、乱視がひどいのに一般的なレーシックをしてイマイチ視力の戻りが悪いと感じているのであればレーシック失敗です。
正確には、視力回復方法に普通のレーシックを選んだことの失敗です。
レーシックで乱視を治したいなら、乱視に対応したレーシック(例えば、ウェーブフロントレーシックなど)を選ぶべきです。
乱視というのは、水晶体や角膜の表面に歪みがある状態です。
ようするに本来はキレイな球面であるべき目の部位が何らかの原因ででこぼこしている訳です。
普通のレーシックにできるのは、均一に削ることによる屈折角度の矯正だけですから歪んだ表面には対応していないのです。
ただ、現実には強めに矯正することで乱視の問題をカバーできるわけです。
これは、ソフトコンタクトレンズでの矯正の場合にも使われる方法ですがそのために度の強いコンタクトを使うことになり目が疲れます。
ところで、乱視の原因は6つの眼筋のアンバランスな力関係によって変に引っ張られていることが原因です。
つまり、眼筋のバランスが戻れば、目という部位は弾力を持っていますからキレイな球面に戻るはずなのです。
視力回復の方法に、眼筋の緊張緩和やストレッチと謳う方法があるのはこのためです。
眼筋の緊張を取って乱視を軽度にしてからレーシックをする方法もありますが、もしかするとレーシックを思いとどまる程度に視力が回復する可能性もあります。
乱視と眼筋
●レーシック失敗では角膜には影響は及ばない
視力というのは目の各部位がそれぞれの機能を満たして始めて見えるわけです。
ところで、レーシックというのはこの部位の中の水晶体の屈折異常を角膜を削ることで対応する訳です。
角膜は目の前面からレーザー照射で削る訳なのですが、特殊なレーザーを使っているため角膜よりも奥には届きません。
そこでレーシックの失敗として恐れている方が多い失明ですが、失明というのは網膜に異常がおきないかぎり起こらないと考えて間違いないのです。
そのため、レーシック失敗で失明という自体にはまず至りません。
そういう意味では、網膜に異常が起きると失明に至ります。
よくある病気としては、網膜の黄斑が変形してしまう病気があり失明至ります。
黄斑というのは、角膜と反対側にある網膜上の細胞で一番敏感な部分でこの箇所で人は細かいものを見るといわれています。
色が黄色い色素であるため、黄斑と呼ばれているそうです。
そこで、この黄斑はレーシック手術では届き得ない場所にあるため傷ついたりすることはないため失明の心配がないとなります。
ところで、この黄斑が加齢などで変形すると視力を失うのですが最近の再生医療ではこの細胞の再生に成功したそうです。
完全な視力回復は難しいそうですが、いわゆる光を取り戻す程度なら視力が戻るようです。
レーシック手術で角膜を削ると二度と元に戻らないことになりますが、再生医療を使えば戻るのかもしれません。
ただ、戻ってしまっては矯正している視力も戻ってしまってレーシックの場合は視力回復にはなりません。
失明